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更新日: 2021年9月2日

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藤田征樹選手(C3クラス)インタビュー

「私たちの姿だったり、結果だったりを、目にして、耳にしてくれた方たちが、少しでも何か前向きになっていただけるようなことがあれば、自分たちが頑張る意味にもなると思います。」

藤田選手顔写真

藤田征樹(ふじたまさき)C3クラス

北京、ロンドン、リオデジャネイロパラリンピックと3大会連続で出場し、3大会連続でメダル(銀、銅)を獲得

パラサイクリングを始めて15年目(笑)

  • いよいよ8月後半パラサイクリング注目ポイントを教えてください。

「色々な障がいの選手が、色々な自転車を使います。例えばタンデムだったり、三輪の自転車だったり、手を漕ぐハンドサイクルだったりします。

普通の人は二輪の自転車が多いですが、義手だったり、義足だったりあるいは片足で漕いだり、色んな工夫、乗り方を見せてくれるものです。そういった可能性や閃きなどをを与えてくれるものではないかと思っています。

自転車競技として魅力は健常者の自転車競技と通じる部分はとても多いですし、競技スポーツとしての厳しさは、他のスポーツと全く変わらないものだと思います。藤田選手

それだけではなく、生活の中や普段の自分たちの楽しみの中で、「どうしたら自転車に乗れるっていう問題」を解決するとか、「こうしたら様々な人が自転車を楽しめるんじゃないか」とか、そういったイメージ、そういったものを与えてくれるところも魅力かなと。

  • パラサイクリングを始めてどれくらいの年月が?

「15年目(笑)。」

幅広い人たちが関わっていて、その中で色々な感情をパラリンピックを通じて抱くもの

  • その中には北京、ロンドン、リオと3大会あり、メダルをそれぞれ獲得してきていますが、表彰台に上がった時の感想を教えてください。

「どの大会でもメダル、表彰台に上るとすごく「やった」という達成感があったと思います。」

 

  • パラリンピックと世界選手権/W杯などの違いは感じましたか?

「別ですね。

もちろん自転車競技では、世界選手権はすごくステータスの高い大会になりますが、パラリンピックは4年に一回という希少性も大きくあると思います。それに向けて色々な国の選手、色々な競技に関わる人たちが、自分たちの目標を実現するために本当に一生懸命にやっています。

そういう努力、取り組みを発揮する、そういった場になるので、特別な大会とう想いもあると思います。競技をしている人だけでなく、関わる人、観る人にとって、世界選手権やスポーツの各国際大会以上に、より幅広い人たちが関わっていて、その中で色々な感情をパラリンピックを通じて抱くというのが、本当に色々な人に対しての意味が大きく違うんじゃないかなと思います。」

 

  • トラックとロードの違い、身体の面や心の面などはありますか?

「基本的にはタイムを競う、順位を競うという意味では一緒ですが、個人の感覚だとトラックの方が繊細だなと思います。競技時間が短いということもありますし、ロードだと気象条件だったり、レースによってはライバルの動きとかも影響してきますが、トラックだとそういった部分がありません。「決まったトラックの中でどれだけ速く走るか」なので、より繊細な競技だなと思います。その中でどれだけ自分の力を発揮できるかという、本当に細かい部分に突っ込んでいくのが大事な競技だと感じています。

一方でロードだと、トラックと比べるといろんな要素が絡み合ってくるので、複雑ですよね。一つじゃ決まらなく、いろんなことを考えながら準備も必要です。」

 

藤田選手

  • 本番では前半トラック、後半ロードです。期間中での気持ちの切り替えは?注意点などあれば教えて下さい。

「色々な種目があり、複数こなしていくレースに対しての優先度だったり、位置付け、意気込みというのは選手によってで、全部均一ではないはずです。上手く言えませんが・・・。」

 

  • どちらが得意ですか?

「どちらかといえばロードです。結果がコンスタントに残せていますし。ロードの方が得意ですね。」

 

  • では前半で上手くレースをして後半に繋げたい、といったイメージを描いていますでしょうか?

「描けたら良いですし、描いてその通りになったことはないですね。

もちろん一つ一つのレースを戦っていく中で、良い悪いの結果は様々だと思います。それを受けて次のレースに進むときに、次のことを考えてあまり引きずらないということです。

良い結果を引きずるのもあまり良くないと思いますし、悪い結果であれば特にですね。

きちんと何故負けたのか、何故思い通りにいかなかったのかをきちんと振り返った上で、それを糧にして次のことを考えるというのは大事だと思います。

だから注意していることとなると、「きちんと振り返って次のこと」ということになります。

パラリンピックとなると大会期間もトラックとロードをこなしていかなければなりませんし、期間中に楽しいこともあれば、悔しいこともあるし、嫌なこともあるし、ものすごく感情のふり幅が大きいな、と今までの大会を振り返ってもそうでした。そういう意味で気持ちの切り替えはしんどいですね。

世界選手権とかW杯でも、もちろん同じような形ですが、パラリンピックだとそれが凄く、色んな感情が入り混じるので、難しくてタフな大会だなという風に思うのが正直なところですし、それをどのように乗り越えていくかというところが、その人の成長に繋がるんじゃないかなと思います。」

掲げている優勝にむけて、しっかりライバルと争っていける準備を

  • ご自身の強みは?

「レースだと、タイムトライアルとかの方が得意なので、速いスピードで走行していくのが持ち味だと思いますけど、そうですね、いろいろ考えることじゃないかなと。考える力というところは3大会を通じて、経験してきて身に付いた力かと思います。」

 

  • 意気込み、目標を

「これから代表内定者(注 取材時5月)が発表されますが、しっかり選考されるように自分のコンディション、実力の部分をしっかり上乗せできるように頑張っていきたいと思います。

もちろん選ばれて出場するたけでなく、東京大会でどういった結果を残すか、そういった戦いをするかが課題になっていくと思うので、掲げている優勝にむけて、しっかりライバルと争っていける準備をしっかりしたいと思います。

どういった形になるかわかりませんが、少しでも私たちの姿だったり、結果だったりを目にして、耳にしてくれた方たちが、少しでも何か前向きになっていただけるような、そういったことがあれば、自分たちが頑張る意味にもなると思いますし、そのためにもベストのパフォーマンスを発揮できるようにしたいです。」

 

  • 最後です。静岡県の印象を下さい

「修善寺にはもうなんというか、凄く長い期間通い詰めているので、静岡といえば修善寺というような(笑)」

 

  • 静岡の中部や西部の方には?

「行かないですねえ。浜名湖にうなぎを食べにいきたいですが・・・。県東部から西の方に行く機会がなかなかないですね。

後は自転車をやっていると誰しもがここ(伊豆)に集うので・・・。ここはもうメッカですね。伊豆・修善寺=自転車といった感じですね。昔から競輪学校があって、サイクルスポーツセンターがあって誰しもが来ますし、自転車に対しての想いとか、そういったところが凄く近年高まっている部分だと思います。

その辺りが自転車に乗っている自分とすると嬉しいことですし、街の方、県の方にも楽しいと思ってもらえたら、私たちとしても嬉しいですね。」

 

  • 静岡県民へのメッセージを

「伊豆ベロドロームと富士スピードウェイでオリンピックに続いてパラリンピックが開催される予定ですが、観ていただける方に楽しんでいただけて、喜んでもらえるようなパフォーマンスが出来るように頑張りますので、よろしくお願いします。」

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