ホーム > 自転車競技トラックの魅力紹介

更新日: 2021年6月27日

ここから本文です。

自転車競技トラックの魅力紹介

自転車競技トラックの魅力を「More CADENCE」編集部に教えてもらいました。

トラック競技の魅力

それぞれの種目の紹介

それぞれの種目について、魅力のご紹介です。

全ての種目に共通することで1点挙げるとすれば、「鐘」の音が鳴ったら重要な時を迎えます。

ケイリン、スプリントなどの短距離は「鐘」で残り1周を告げ、オムニアム、マディソンなどの中距離ではポイントを獲得するための周回が来ることを告げます。まずこの「鐘」の音を聞いたら集中力を高めて観ることがポイントになります。

ケイリンの魅力(出場予定:新田祐大、脇本雄太、小林優香)

ジャイアントキリングありき(日本人選手が今回はジャイアント側ですが)

日本発祥のギャンブル「競輪」が基となりオリンピックに正式採用された種目。

最大7人で走る勝負はスピードだけでなく、展開を読む力、隊列の並びを決めるくじ運、瞬時に判断する勇気など、様々な要素が勝つために必要な種目。

トラック競技は6種目(男女合わせて12種目)が採用されているが、その中で最もジャイアントキリングが起こりやすい種目でもある。大会に出場予定となっている日本人選手の3人は、金メダルを狙える実力を誇っているため、この3人から目を離さないで欲しい。

簡単なルール説明:全部で6周走ります。残り3周から自由な勝負が始まり、最初にフィニッシュした人の勝ち。

スプリントの魅力(出場予定:新田祐大、脇本雄太、小林優香)

超低速から超高速まで、全てが勝負に繋がる

1対1のシンプルな勝負。先にトラック3周した選手が勝ちとなる。中野浩一氏が世界選手権10連覇を果たしたのもこの種目。観る人にとっては難しく考える必要が無く、どちらがより速いのかを競う種目だが、実は走っている選手たちの間では激しい心理戦が繰り広げられている。歩くよりも遅いスピードから高速道路を走る車のスピードまで、緩急のある高速レースをその目で楽しんでいただきたい。

簡単なルール説明:全部で3周。先にフィニッシュラインを超えれば勝ち。

オムニアム(出場予定:橋本英也、梶原悠未)

第3種目(エリミネーション)に注目!

およそ20人の選手が一斉にスタートし、4種目の総合順位を1日で競う。

上記に記載したケイリンやスプリントと大きく異なる点は、このオムニアムの4種目は長い距離を走り勝敗を決める持久系のレースだということ。

4種目中、最も分かり易いのは第3種目のエリミネーション。2周に1人、最後尾の選手がレースから除外されていくサバイバルレース。徐々に人数が減っていき、最後は1対1の勝負となる。このオムニアムに日本から出場するのは橋本英也(男子)と梶原悠未(女子)の2人。2人ともこのエリミネーションが得意なだけに、終盤まで生き残る可能性は高い。日本の2人を応援しつつ、レースが進行するにつれて伴うハラハラ感とドキドキ感を感じて欲しい。

最後のポイントレースを残した時点で暫定総合5位までに入っていれば、いよいよメダル獲得が現実味を帯びてくる。

マディソン(出場予定:梶原悠未/中村妃智)

大渋滞をかき分けて、相方を放り投げて、高速バトルを勝ち取る

レースを観るべきポントは、2人がペアになって進むので、とてつもないスピードでレースが展開するところ。一人が全力で走り、その間に相方は休む。また交代したら同じことを行う。そのため、高速でレースが展開される。

しかし、この種目は正直玄人にしか分からない。そして250mのトラック上に入り乱れるのは総勢32人。一体誰が先頭なのか、今どういった状態なのかを把握するのは審判でも大変な種目。なので、観戦のおすすめとしては、大渋滞となっている中を高スピードで駆け抜けていく様子、チームメート同士の交代の際に手を繋いでもう一方を放り投げて加速する様子など、この種目でしか観ることの出来ない妙技に注目してもらいたい。

そして先頭が分からなくなった時は審判を観て欲しい。審判が毎周回先頭を指さすので、頭を整理したい時には審判を観ろ!だ。

(参考)日本人選手が出る種目の基本的な紹介はMore CADENCEでも紹介中

トラック競技の見方

オリンピックの自転車トラック競技種目数は男女合わせて12種目もあります。

全ての種目でルールが異なることに加え、出てくる選手たちも異なる(一部は同じですが)ので、初めて観る人にとっては、選手も目まぐるしく変わり、トラック上をグルグルと回るだけに見える難しい部分があるかと思います。

そこで、ここでは現地にいって観る立場と、テレビなどの遠隔で観る立場で観戦のポイントを紹介したいと思います。

まず【現地で観る】ならば。

1つ目に挙げることが出来るポイントは、全てをその目で観られることです。

また、最前列席に座ろうものならば、手を伸ばせば選手に触ることが出来る、そんな距離感でもあります(注:大事故に繋がるので、絶対に触ってはいけません。バンク内に物を落としてしまう可能性もあるので、持ち物にも十分気を付けて下さい)。

同じ自転車競技でも、ロードレース、BMX、マウンテンバイク、全ての種目で必ずどこかに見えない部分が発生しますが、トラック競技ではそれがありません。全てを観ることが出来るのがトラック競技です。

2つ目はスピードです。

とても人力とは思えないようなスピードで目の前を過ぎ去っていきます。短距離の選手では「ゴリッゴリッ」と破壊音を奏でながら進む選手もいます。瞬間最高時速は80kmを超えるスピード、それは観る者を驚愕させる迫力を持っています。

3つ目は難しいことはさて置き、一体感です。

僅か5000人程度しか入らない小さな会場では、何かが起きようものならば、誰かが興奮し、その熱気は隣にいる人などに伝わります。気付けばあなたもトラック競技に熱狂し、ファンになってしまう。そのような一体感がこの競技が行われる会場にあります。一度観てしまうと虜になるのは間違い無し、そのような魔性の魅力があります。

次にテレビなどの【遠隔で観る】ならば。

まずは表情です。

現地で観戦する際に距離感が近い競技ですが、テレビだとその距離感はもっと縮まります。その選手が緊張しているのか、やる気が漲っているのか、疲れているのか、テレビカメラは観客よりも近くで選手たちを撮り、またテクノロジーを駆使して様々なエンターテイメント性のある映像を提供してくれます。

【現地で観る】編で記載したように、会場内では全てを網羅することが出来ます。だからこそ、会場内に数十の目を持つテレビカメラでの撮り逃しは有り得ない上に、遠隔観戦ならではの臨場感を与えてくれます。

 

2つ目は実況解説+画面上のCGが織り成す分かり易さです。

特に中距離のオムニアム、マディソン、チームパーシュートなどが該当しますが、とにかく理解するのに困難な種目でもあります。観るために様々な情報を与えてくれるのが、実況と解説、そして映している映像の補足説明として映し出されるCGです。遠隔の観戦でしか体験することのできない「分かり易さ」がそこには存在します。

 

3つ目は情報を集めながら、観ることが出来るといった点です。現地でも可能なことではありますが、家の快適なWIFIを使って、出場選手の情報を調べていく。その下情報を基にレースを楽しむことが出来ます。

協力:More CADENCE編集部